悪魔の料理番 ~逆説パラドックス~ 禁断の魔女レシピ

あなたの常識を覆す、暗黒エネルギーの新常識! 悪魔の料理番として命をささげた料理人はりぃが、 世の中に出回るありきたりな教えや道徳的な成功法則を破り、真のダークサイドへと導きます。 しかしその道の先は、地獄ではなく天国であった、、、

『有る』ことは絶対に『無い』 ~あなたは何も持っていない~

「あなたは何を持っていますか?色々持っていますよね?」
 
洋服、靴、財布、車、カバン、お金、、、
 
などの目に見えるものから、
 
友達、家族、パートナー、友情、愛情など、、、
あなたはすでにたくさんの“有る(在る)”を持っています。
 
しかし、
「本当はそれらは存在しないあなたの勝手な妄想です。」
と言われたら、どうしますか?
 
「そんなことはない!」と怒って暴れだすでしょうか?
そんな怒って暴れだすほどではなくても、否定はする人は多いと思います。
 
だってそうですよね。
目の前にあなたの所有物、または友達などが在るのですから。
 
それは否定したくなるというより、
「あるじゃん、ほら目の前に」って言えますからね。
 
たしかにそう思っても、何も不思議ではないかもしれません。
 
しかし悪魔に言わせれば、「それは幻想だ」と言います。
 
どういうことか?
 
、、、
そもそもあなたは本来、何も持っていないです。
 
実物はありますよ。でもそれはあなたのものではありません。
 
友達を「私のもの!」っていう人はあまりいないと思いますが、
カップルや夫婦ではどうでしょう。
 
かなり所有物に近い存在に感じられませんか?
 
そして、それが失われたら、泣き崩れるほど悲しくなったり精神崩壊したりします。
 
悪魔はそれを見て「愚かだ」と一言だけ発します。
 
 
では、もう少し例を変えてみます。
 
あなたのお財布にお金が入っています。
それを誰かが勝手に盗んで使いました。
 
あなたは怒り出し、必死で犯人を見つけ出し、問い詰めたり法的に裁いたりするでしょう。
でも、そのお金はそもそもあなたのものだったのでしょうか?
 
「あたりまえやん、私が汗水たらして稼いだ金なんだから、私のものに決まっている」
 
そんな声も聞こえてきそうですが、本題はここからです。
 

もう一度言います。
 
“そもそもあなたは、最初から何も持っていない”のです。
 
自分には“ある”と思うから、無いと不安になり、“ある”を欲しがります。
 
 
では、あなたが生まれたとき、この世に生を授かった時はどうでしたか?

「生まれた時のことを考えてみろ、思い出してみろ」
と言っても無理でしょうが、
 
あなたはこのように生を受けたときに、何を持っていましたか?
 
唯一持っていたのは、その“身体”だと思います。
それ以外は何もありません
 

そう考えると、世の中のありとあらゆるものは、作られた幻想だということがわかります。
 

今、目の前にあるものも、10年前、100年前、1億年前には存在すらしなかったものです。
 
もっと前(数十億年前)にさかのぼると、人間さえいなかった、空気さえなかったのです。
 
そんな大昔のことをいちいち言うつもりはありませんが、
 
今“ある”と思い込んでいる、
お金も携帯もパソコンも、着ている服も
見渡す全てのものは、そもそも存在すらしなかったものです。

それを所有したがる人間は、「なんて身勝手なんだ」と悪魔は言います。
 
家や土地の権利書など最たるもので、
「誰のものでもない土地を、紙切れ一つで所有した“気”になっている。これはあきらかにただの勘違いだ」
と言います。
 

あなたは、今立っているその場所を“所有”していると感じますか?
 
逆に言うと、
あなたが立っているその真下の地面は、あなたを所有していると思っているでしょうか?

もう少し違う例を出します。
目の前に紙とペンがあります。
 
紙はペンに対して、
「俺のおかげで書くことができるんだから、ペンは俺のものだ」
と思うでしょうか?
 
ペンは紙に対して、
「私のおかげであなたが存在するのだから、紙は私の好きにしていいよね」
なんて思っているでしょうか?

そんなわけないですよね。
でも、人間は当たり前のように“それ”をしています。

男女が付き合っていると、当然のようにお互いを所有したがります。
時間身体でさえ
自分のものにしようとしています。

これは、冷静になって考えなくても、どう見てもおかしな“常識”です。
この人間の作り出した“常識”の方が、非常識だと、なぜだれも気付かないのか?
 
わかりますか?

なぜって、『それが世の中の“常識”だからと思い込んでいるからです。
 
あなたは現時点で何も“無い”のです。所有しているもの、有るものは何も“無い”です。

そのように考えてみてください。

すると、いちいちイライラすることも無くなります。
悩むことも怒ることもないです。

『悪魔がなぜいつもヘラヘラ笑っているのか?
 
その答えは、何も“無い”ことを知っていて、世の中にも誰にも何も求めていないからです。