苦しみから解放されるたった一つの方法
前回から悪魔の言葉
「世界を平和にしてはいけない。それだけ悪も必要になる。」
が頭から離れなくなってきていたが、
『悪』というのは、どちらかというと非日常的だ。
これを読んでいる人は、強盗や人殺しが日常的にある状況ではないと思う。
ただ、私達にはもっと身近に『苦しい』という感情がある。
悪いことをする人や悪人は実際見かけないが、苦しんでいる人は、周りにはたくさんいる。もちろん今すでに悩み苦しんでいる自分もその一人だ。
そして、なぜ苦しんでいるのかというと、それも“正しい”や“常識”があるからだ。
「、、、なんだか最近思考が悪魔よりになってきているような、、、」
という危機感を少し感じつつも、もう逃げられない悪魔の力で抑えられている気もする。すでにこの苦しみの原因を知らずにはいられない自分がいるのである。
そこにタイミングよく悪魔が現れた。
「わっはっは、言いたいことはわかる。苦しみからのがれたいんだろ?」
簡単な方法があるぞ、教えて欲しいか?
「はい、ぜひともよろしくお願いいたします。マスター」
と、スターウォーズ2章でアナキンスカイウォーカーがダークサイドに落ちる時みたいなセリフを言ってしまったが、もう心境はだいぶアナキンに近い気がする、、、
と思いながらも、悪魔の言葉を聞かずにはいられないのであった。
悪魔「正しい教えがあるから、苦しみが生まれるんだよ」
私「、、、?」
まだいまいちつかめていない私に、親切な悪魔は解説してくれました。
「例えばな、家の貯金箱からお金をだしたり、駄菓子屋のお菓子を盗んだことはあるか?または、友達の鉛筆とか消しゴムとか勝手に盗ったことがあるか?」
私「はい、全部あります。」
私は正直に答えました。
悪魔、「まあまあの子悪党だなおまえも、見所あるぞ?それはいいとして、そのとき、お前の心境はどうだった?」
私「なんともいえない、罪悪感でいっぱいでした」
悪魔「そうだろうな、なぜかっていうとな、お前は小さい頃になんて教えてもらった?
“人のものを摂るのは悪いことだ”と教わっただろ?
盗むという罪悪感に苦しむのは、“盗むのは悪いことだ”と誰かがお前に教え込んだからだろ?苦しみが生まれるのは正しい教えのせいなんだよ。
その証拠に、猫がさざえさんの魚を盗んでも、罪悪感なんてこれっぽちもないはずだ。
それはその猫に、盗むのはわるいと教えたやつがいないからだよ。」
私「なるほど」
悪魔「親、教師、指導者など、つまり先に正しさを教えたばかりに、その正しさのせいで、おまえは苦しむことになるんだよ。
そして他の誰かが“悪魔が人間を苦しんでいる”と教えてもらったかもしれないが逆だ。
おまえら全てを苦しめているのは、今正しいと思っている奴らが作りだした正しさのせいなんだ。」
私「でも、そんなことを言われても、もう出来上がってしまった私の中の“正しさ”はどうすればよいのでしょうか?」
悪魔「その罪悪感を消す方法がひとつある。それはな、、、
【疑えばいいだけ】だ。自分を責めるくらいなら、正しさを疑ってみろ。
すると、今まで正しいと思いこんでいたことが、実はそうでもないことに気付いてくるはずだ」
私「いや、でもそうはいっても人殺しとかはダメでしょ?」
悪魔「人殺しだって、戦争が真っただ中の国では、人を殺しまくった奴が英雄だ。逆に殺さずに呆然と立ち尽くして仲間を見殺しにする方が重罪だ。」
私「たしかにそうかもしれませんけど、、」
悪魔「人間はな、その時によって都合よく解釈を曲げて、自分たちのやることを“正しい”ことだと信じる傾向がある。人殺しは、大げさな例えかもしれないが、
他には、例えば車を買ったとする。見た目も格好いい車で、色々なオプションも付けて高い金を出して買ったやつがいるだろ?」
私「あ、たしかに、この前自慢気に見せびらかしてきたやつがいた!
そうなんだよ、その時言ってやったんだ、『車なんて走ればいいんだ、見た目が良くても燃費わるければただの金食い虫だ』って言ってやった。」
悪魔「そのときのそいつの反応はどうだった?」
私「超怒り出して、すぐ車を飛ばして帰っていったよ」
悪魔「でもお前も同じことあったよな?」
私「え、、、?」
悪魔「この前、まったく使えない調理器具を買って、いまだにほとんど使って無いだろ?でもそれにも関わらず、お前は買ったことに対してそれが正しいと思っている」
私「それはそうだよ、ちょうどセールで安かったし、その時に買わなかったら、いつ買うんだよって。あの選択は間違っていないよ」
悪魔「でも今はもっと安く手に入るぞ」
私「うそだ!そうだとしても、あの時に買ったから、操作もわかって料理の幅も広がったんだ。今だったら買おうと思ってなかったかもしれない」
悪魔「、、、ほら、おれの言ったとおりだろ?人間は自分のしたことを正当化しようとする。まさに今のお前がそうじゃないか」
私「いや、これは、、、」
悪魔「それだよ、人間は。みんな疑わないだろ?だから悩みも消えないんだよ」
私「、、、(言い返せない、、、)」
、、、
なぜ人は苦しみ続けるのだろうか?
それは今目の前にあるものを疑う事すらしないから、
世の中の常識、今まであなたが学んできた事、当たり前だと思って生きてきた出来事、
全てを否定してしまうようで怖いかもしれない。
しかし、もしすべてを疑うことができたなら、、、
その時こそ、あなたは全ての苦しみから解放されるのかもしれない。
悪を退治するには、世界を平和にしてはいけない。
なぜ世の中には悪人がいるのでしょうか?
人を傷つける人がいるのでしょうか?
あるとき、そんなことを考えていたら、悪魔が真逆のことを言いました。
「なんで正義をかざして善いことしようとする奴がいるんだろうな、どえらい迷惑だよね、ホント、、、」
例のごとくまた変なことを言っていたので、私はすかさず、
「あなたみたいな悪魔がいるから、そいつらを正すために倒すために、警察が取り締まったり、刑務所に入れたりしなければならないんだよ。あんたたち悪のせいだからね!」
と強めに言うと、またもや悪魔はワッハッハと笑いながら、
「面白いこと言うなおまえは、そうだよ、そういう世の中を正そうと思った“間違った考え”のやつらがいるから、俺らがしょうがなく“わざわざ”悪いことをしてあげているんだよな」
と言います。
「いやいや、、」
とまた同じことを言いそうになって、
「そんなやり取りしていても水掛け論ですよ、話は終わんないですよ」
と言うと、悪魔は、
「そうだな、さすがに俺も“水”は好きじゃない、聖水とかたまにかけられるからな。
嫌いなんだよ、意味もなく悪魔だからって差別して聖水かけてくるやつ」
というおかしなことを言いだしたので
無視して魔女の料理作りにとりかかろうとしたときに、ふとあることに気付きました。
「たしかに悪魔の言うことも確かに一理あるのかもしれない。」
私は振り返って悪魔に尋ねました。
「ねえ、悪魔さん。ちょっとお聞きしたいのですが、
今まで、正義というのは、悪が存在するから正義の味方がいるのだとずっと思っていましたが、実は反対だったのですか?」
と、、、
すると、悪魔は
「良く気付いたな、実はことの発端はだな、世界が生まれ人間ができ、
集団で生活するようになった時の話だが、、、
ある村があって、そこには悪なんてものは存在しなかった。
差別もなく穏やかに暮らしていたんだよ。
しかし、ある時“正義”の名のもとに、自分の主張が正しいと唱える者が出てきた。
そして、その主張をあたかも当たり前の常識で正当かのように皆を洗脳し始めたのだ。」
私「それ洗脳って、、、なんかネガティブですよね、、、」
悪魔「そうだ、、、そのように正しいと主張している奴が“自分の都合の良い世界を作る為に”周りを洗脳し始めたんだ。
するとどうなる?そんな人を操ろうとするなんて反対だというやつも出てくるだろ?」
私「そうですね」
悪魔「しかし、もうすでに洗脳されている人はたくさんいるから、あとから反対を唱えたやつらはどうなったと思う?」
私「みんなに受け入れられなかった???」
悪魔「そのとおり、その反対派はそのときに“悪”という名前を付けられ、その村から追放されたのだ」
私「なんだか、それって変ですよね。そもそも自由に生きていた人を洗脳し始めた人の方が悪そうなのに、それを止めようとした人が追放されるなんて。」
悪魔「そうなんだよ。つまり、なぜ悪が生まれるのかというと、人が自分は正しいことをしていると信じたいために、自分の正統性を主張するために正義を振りかざすんだ。
そうすると、必然的にその意見に反対派が出てくる。
当たり前だよな、人間は十人十色なんだから、違って当たり前だ。
だけど、最初に主張したものや権力のあるものが結局は“正義”という名を振りかざすだけなんだよ。わかるか?」
私「たしかにそうですね。戦争だって、たぶんそれぞれ国の主張があったはずなのに、
負けた国は勝った国の言いなりにならないといけないですよね。しかも、負けた国は悪い国として世界に非難される。」
悪魔「だよな、だから人間はおろかなのがよくわかると思うが、つまりは、この世の中は、『勝ったもの』が正義なんだよ。
世の中は平等だと言うやつもいるが、もうすでにこの世にはそんなものはあり得ない」
私「そうなんですね、、、でもじゃあどうしようもないじゃないですか、、、」
私「でもな、正義があるから悪が生まれるということは、正義がなければ悪も生まれないということだ。つまり、みんなが自分は正しいと思うことが無ければ、正しいということなんてなくなる、常識もない。だから間違っているというのもないし、悪いもない、非常識というのもない。正も悪もない、まさにカオスだ。でもそれが本来の姿なんだよ。」
私「、、、でも、そんなカオスって、ちょっと怖いですよね。法律もないですよね」
私「だよな、おまえも含め、全員がそのように思うから、正義は無くならずに悪もなくならないんだよ。つまり悪とは正義の心が生み出しているものだ。」
私「そうか、そう考えると、なんだか悪がかわいそうにも思えてきたな、、、
ホントは何もない平和を望んでいただけなのに、悪にならざるを得なくなった。
なぜなら正義という“悪”が出てきたから。なんだか複雑な心境ですね。」
悪魔「そうやって世界は回っているんだよ。そして、今、正義と悪があることが常識となっている以上、変えることはそうそう無理だろう。人類が滅亡しない限りな。
ただ、自然界でもこれは当たり前のように起こっていることでもある。
弱肉強食と呼ばれるように、強いものが弱いものを食べ、これを循環させている。
しかし、人間と決定的に違うことは、『正義と悪』という概念がないということだ。
動物も含め植物も、それを自然の摂理として受け入れている。だから、平等ともいえるのだよ。
しかし、人間社会は平等とは程遠い。へたに知恵がついてしまっているだけに、たちがわるい。正しいと思ってやっていることが、全てを破壊に導こうとしている。
こんな矛盾した、バカらしい世界にお前は生きているんだぞ、それを理解しているか?」
私「たしかにな、、、でも、私ひとりがどうこうしようが意味がないですよね」
悪魔「そうだよな、一人だとそう思うよな。だから世界は変えられないんだよ。特に今のお前は絶対無理。でもな、世界を変えるやつは自分一人だけの時から、うじうじして『ぼく一人が、、、』なんて言っていないんだよ、一人でもどうにかなると言って立ち上がった奴が、世界を変えていくんだよな。
、、、といってもあんまりかわらないけどな。本質的には、、、」
という絶望的な言葉を残して去っていった悪魔だが、
その後ろ姿は、なぜか少し寂しそうに見えた。
ふと、、、
「でも、なぜあいつは悪魔なんだろう?」という考えが頭の中をよぎる、、、
もしかして、世の中を真剣に平等にしたいと立ち上がった
勇気ある一人が、あの“悪魔”だったのかもしれない、、、
そして、巨大な“正義の組織に”負けて、悪魔になってしまったのではないか、、、
「世界を平和にしてはいけない。それだけ悪も必要になる。」
そんな悪魔の言葉を思い出し、
だったらもしあの悪魔が“正義に勝っていたら”目の前のあいつは“神様”になっていたのか?
そんな不思議なことを考えると夜も眠れなくなってしまうのでした。
【人を動かす】ヤクザに道を譲らせるには?
私「まじですか?何するんですか?もしかして包丁持って暴れるとか、クスリやってラリッてるとか、そんな正気じゃない方法とかで、自分をもっと怪しく危険に見せる方法とかじゃないんですか?」
私「そうでしょうね、、、言い返せないですからね。わかりませんからね。でもそんな魔法みたいな方法があれば、みんなしているだろうし、もう怖いものなんてないじゃないですか?」
悪魔「そうなんだよ、ただ気付いていないだけなんだ。でも、だれもが“相手を動かそう動かそう”とばかり考えているために、この方法はほとんどの人は思いつかないんだよな。だがそれを知っている奴は、すでに大きな成功を手に入れているだろう、、、」
私「めちゃくちゃ気になる、、、」
、、、
想像してみてください。
道路を歩いていて、前方からガラの悪いヤクザの集団が歩いてきたらどうしますか?
道を譲ったり、思わず避ける人が多いと思います。
では答えを発表する前に、、、
私「うーん、、、例えば、目が見えないとか足が不自由とか怪我しているふりして、前から来る人を避ける事ができないとか?」
悪魔「、、、ちょっと違うな、ヒントはビジネスでも人間関係でもそうだが、人を動かすための行動の逆転の発想だ」
私「、、、そうなると、私の周りに魅力的な何かをぶら下げて、そちらに誘導するとか?例えば、百万円の札束を横にポイっと投げたら、ヤクザは私を避けてお金の方に行くでしょ?」
悪魔「そうだな、それはビジネスやマーケティングではよくやられている手法だな。
エサをぶらさげて、そちらに誘導する、、、。ただ、多くの会社はそのやり方に固執しているから、いつまで経っても“いたちごっこ”で潰し合いになって、お互いが疲れてしまうんだよ。もっとシンプルな方法が目の前にあるのに、やはりだれも気付かないんだよな。」
という流れで教えてもらった禁断のレシピを、こっそりあなたにも教えます。
確実に、ヤクザを動かし道を譲らせるシンプルな方法とは、、、
自分が止まった状態になれば相手の方から勝手に動きます。
という事にみんな必死です。でも、人を動かすために自分から動きすぎる人が多いです。
でも、一度自分が止まってみると、
そうなんです。
ちょっと想像してみてください、、、
・Aさんは、北に時速5kmで歩いてる
・Bさんも隣で、北に時速5kmで歩いてる
多くの人は、動くのが好きです。
そこで、動きを止めると周囲と速度のギャップが生まれます。
結局、世の中には動きが速い方から先に動く原理があります。
つまり、、、
ヤクザの怖さや威圧感も、実は『スローな動作』が根源だったりします。
威圧感のある人の特徴として『ゆっくり大きく動く事』があります。
マフィアのドンとかはどしっと座って動かずじっとしているイメージがあると思います。
速度を遅くするほど、周囲への影響力が生まれるんです。
つまり、人に動いてほしければ自分をスローにする必要があります。
それを限界まで極めると「動かない」となります。
多くの人は、
「どうしたら人は動くのか」
仕事でもなんでも、自分から色々動き回ったら、、、
あなたもこの感覚が伝わると、また行動の仕方が変わってくると思います。
無から有を創る 世にも奇妙な日本料理の世界
★“有”が“正しい”日本料理
「神様という言葉があるから、私のような悪魔もいるんだ」とよく愚痴っています。
それはさておき、
- 吉か凶か
- 山か川か
- 天か地か
ここで一つ、私が昔驚いた事例を挙げましょう。
何を隠そう、今は悪魔の料理番をしていますが、もともと私は日本料理出身なのです。
『有りの実』
という言葉がありました。
当時の副料理長に尋ねました。
私「あの~、メニューに『ありのみ』ってありますが、うちでこんな食材扱ってましたっけ?」
『梨(なし)』
でした。
私「???」
と聞くと、
私「かなり強引なこじつけですね」
、、、
この梨=有りの実事件は、かなりインパクトがあったのですが、日本料理にはその他にも真逆の意味を使うことが多々あるのです。
他の例を挙げると、
懐紙(かいし)と呼ばれる、天ぷらの下に敷く時の紙の折り目方向も変わってきます。
料理はお祝い事なら紅白が基準で、見た目も華やかですが、
でもそれは不味そうに見せているのではなく、お客さんの気分に合わせて、“わざと”そのように作っているのです。
そういう時に、気持ちを盛り上げる華やかな料理を作っても逆効果なので、その場その場の気持ちに寄りそうような料理を提供するというのが日本料理の心得なのです。
そうなると、もちろん盛り付ける器も変わってきます。鶴とか亀とか間違いなく弔事は禁止です。
「人が死んでいるのに、お前らは喜んでいるのか?こんちくしょー!!」とキレだします。そんなお客さんの心理を読み取らなければならないのが日本料理です。
また、さきほどは、有りと無しの例を挙げましたが、
天と地と呼んだりしますし、
それを思うと、日本料理が“和”食と呼ばれるのもあながち納得できると感じます。
恐怖体験「どちらが障害者?どちらが健常者?」
「もちろんバカにするよ、だって障害があるんだから、普通の人とは違うんだよ、障害者は私たちのサポート無しでは生きていけないんだよ。彼らができないことを私たちが頑張って補っているんだ」
なんて、面と向かってハッキリ言える人は、
裏の意味で実は反対のことを思っているんじゃないかと人は勝手な探りを入れるからです。
「人間はなんて醜(みにく)いんだ」
さらに悪魔は言います。
犬でも猫でもハトでも虫でも、同じ生き物として、例えば片足がなかったり、歩き方が変だったりして、犬はそいつを差別して接すると思うか?ハトが『あいつは賢くて天才だから、一生ついていこう』とか思うか?」
なぜ人間だけ、差別し合ったり、違いを見せつけたりするのかと言うと、
『障害者』という言葉があるから、障害者という概念が生まれる。
『常識』が正しいと思われているから、『非常識』が良くないと思われる。
このように世の中はすべてが表裏一体なのです。
障害者の話に戻ると、
私「なんだか今日も、頭が混乱する話をしますね。でも、たしかに仰(おっしゃ)るとおりですね」
『あなたは自分のことを障害者と思ったことはあるか?』
、、、
例えば、この世の中でいう“障害者”が、あなたの会社で働いていたとします。
誰よりも早く来て、遅く帰る。
挨拶だけはきちんとする。
またそれとは逆で、その会社には“健常者”も当然いる。
仕事は早いし、物覚えも良い
言葉も問題なくしゃべれる
会社には遅刻し、大した用事でもないのに
傷病手当や有給をうまく使って会社を休む
時間ギリギリに出勤し、周りが必至で働いている中、
仕事が残っていても誰よりも早く時間通りに帰る
挨拶もしない。
『この2人をあなたはどう思うだろうか?』
はたして、この場合どちらが障害者で、どちらが健常者なのだろうか?
ビジネスとしては、もしかしたら、後者の方が認められ、正しいことをしているのかもしれない。
しかし私には、この例で言うと
、、、
でも、
同じ人間とは違う人間のカテゴリーを作り出している
そんなホラーのような結末をもって、今回の話は終わりにします。
『有る』ことは絶対に『無い』 ~あなたは何も持っていない~
「本当はそれらは存在しないあなたの勝手な妄想です。」
と言われたら、どうしますか?
目の前にあなたの所有物、または友達などが在るのですから。
「あるじゃん、ほら目の前に」って言えますからね。
もう一度言います。
「生まれた時のことを考えてみろ、思い出してみろ」
そう考えると、世の中のありとあらゆるものは、作られた幻想だということがわかります。
今、目の前にあるものも、10年前、100年前、1億年前には存在すらしなかったものです。
見渡す全てのものは、そもそも存在すらしなかったものです。
それを所有したがる人間は、「なんて身勝手なんだ」と悪魔は言います。
あなたは、今立っているその場所を“所有”していると感じますか?
あなたが立っているその真下の地面は、あなたを所有していると思っているでしょうか?
もう少し違う例を出します。
「俺のおかげで書くことができるんだから、ペンは俺のものだ」
「私のおかげであなたが存在するのだから、紙は私の好きにしていいよね」
そんなわけないですよね。
男女が付き合っていると、当然のようにお互いを所有したがります。
時間や身体、心でさえ自分のものにしようとしています。
これは、冷静になって考えなくても、どう見てもおかしな“常識”です。
なぜって、『それが世の中の“常識”だから』と思い込んでいるからです。
そのように考えてみてください。
すると、いちいちイライラすることも無くなります。
悩むことも怒ることもないです。
『悪魔がなぜいつもヘラヘラ笑っているのか?』
誤解されないと人間関係は悪くなる!? ~コミュニケーションの極意~
お互いの誤解がなければ、物事も解決することがたくさんありますよ」
私は珍しく悪魔に反論しました。
これまではなんだかんだ言いくるめられてきた感はあるけど、
今回ばかりは論理的に筋も通っているから、悪魔を説き伏せられるチャンスだ!
数分後には「すいません、私が悪うございました」と謝っていました。
物事をそれぞれ違った解釈をしてしまい、人間関係がギスギスしてしまうように感じます。
悪魔って時点でふつうじゃないですし、そもそも悪魔に常識は通用しません。
でも気になるのはなぜ悪魔が
「誤解されないように生きれば生きるほど、お前は不幸になり人間関係が崩壊するであろう」
なんて言葉を発したのかです。
そもそも自分の事実や思いを正確に伝える事なんて不可能なんだよ」
もちろん悪魔に勝てる確率は0%です。
戦争することも、騙しあうのも、傷つけあうことも、誤解を生みだすことを避けようとした結果がこれだ。目の前の出来事にしか見えていない。
「もうひとつ言っておいてやる。ポイントは、誤解・誤差がある大前提で
好き勝手に無視意識でしゃべるな。そして、聞いた情報を鵜呑みにするな」
私「そうか、そういうことか。なんだかわかった気がします。今まで相手の様子を見て、上手く物事を収まらせようと躍起になっていましたが、そもそも誤解を無くそうとすること自体が意味のない行為だったんですね。」「誤解、最高!!」
という流れで、今回も悪魔にまんまとしてやられたのです。
というより、良い誤解を生むための行動をするようになったという方が正しいかもしれない。
それとも悪い誤解でつながっているのだろうか?
ちらっと悪魔を見るが、私達との“誤解”を気にしている様子はみじんもなさそうだった。
【道徳を守るな】悪いことをやりたいのが人間の性(さが)
「あなたは道徳がありますか?」
、、、
ちょっとこの質問は答えづらいですかね。
では、質問を変えます。
「親や学校、先生の言うことを聞いて幸せになりましたか?」
これなら、結構みんな即答できるのではないでしょうか?
「はい、親や学校、先生の言うことを素直に聞いて今超ハッピーです!」
なんて答える人は見たこと無いでしょう。
そうなんです。
道徳という言葉がありますが、そんな言葉があることこそがそもそも洗脳です。
「道徳」という宗教が存在するだけです。
道徳心があると、
- 有名人が不倫する
- 政治家が税金を払わない
- アイドルがファンに手を出した
- 金持ちが逮捕される
- 一気に有名になった人が人生転落
こんなニュースを知った暁には、仲間集めて総パッシングを浴びせます。
なんでかって?
それは“自分がやりたいから”に他ならないからじゃないですか?
うらやましいから批判するんじゃないですか?
「いえ、私は道徳的に悪いことをしていると思うから批判しているだけです。」
と答える輩もいるかもしれませんが、
ではもう一度聞きます。
「その“道徳”を守って、幸せになった人はいますか?」
すると、ある人は世の中の偉人とか有名人を挙げるかもしれませんが、身近に接していないから本当にその人が道徳的かどうかはわかりません。
というより道徳というのは言い換えると、世の中の常識の押し付けです。
つまり常識に縛られている限り、成功はできないとも言えます。
では、道徳心を持たず、自分勝手に生きればいいのか?
、、、
悪魔から言わせれば、「その通り」です。
我慢しないで自分のやりたいこと、好きなことをして生きた方が、
後悔もなく満足した人生を生きられると悪魔は言います。
悪魔「どうせ人間は死ぬんだから、好きなことをやればいい。俺は今まで数えきれない人間の“死の直前”を見てきたが、そのほとんどは『もっと自分のやりたいことをやっておけばよかった』と言って死ぬからな。これほど愚かな生き物は他では見たことがない。虫でも動物でも自分の好きに生きているのに、一番賢いと言われる人間がそれすらもできないなんて、虫や動物以下だと思わないのかね」
そんな独り言を言う悪魔の横で料理番をしていた私は、
「、、、たしかにな、、、」
と思いながら無言で悪魔の料理を作っていました。
それでもやはり、
「好きなことと言っても、やっていいこととやってはいけないことがある!」
と主張する人も出てくるかもしれません。
たしかに、人を殺したり傷つけたりするのは私も反対です。
それは悪魔の仕事であって、悪魔に任せればいい。
でもそれ以外で、自分の好きなことをやりたいようにやるのであれば、
全て自己責任で行動すればいいと思うのです。
その時にした行動が“悪”であれば世に裁かれ、“正”であれば賞賛されるだけであり、好きなことをして誰も反応がない、または批判されるのであれば、自分の行動を見直し修正すればいいのです。
そして、そもそも何で好きなことを好きにやりたいのかと言うと、
あなた自身が『楽しいから』ほかなりません。さらに『周りに認められたい』という欲望もあるでしょう。
その比重が、『楽しいから』に重きを置くのであれば、批判されても突き進めばいいし、
『周りに認められたい』欲が強ければ、行動を見直せば良いだけです。
それもあなたの“好きなように自由に選択できます”。
だから、世の中の常識に従って正しいと言われていることをやると後悔し、不満や愚痴ばかりを言う人生となり、
非常識と言われることを、自分の好きなことをやる人は、生き生きしています。
死ぬ場際も「まだ色々やりたいことはあったけど、それでも十分好きなことはできた人生だったな」と笑顔で地獄に行けるでしょう(笑)
まあ、天国にいくか地獄に行くかは悪魔の裁量しだいなのでわかりませんが、
さきほどの悪魔のセリフを聞く限り、
もしかしたら地獄に行くのは、好きなことをやれず不満を残して人生を過ごした人の方かもしれません。
今日は、そんなことを思いながら、魔女レシピを見て料理を作っていました。
せいぎのみかたはどこにいるの? ~あなたの都合のいいヒーロー~
SMAPの昔の曲のタイトルに似てるなと気付く人に期待するのはナンセンスだとも思いつつもタイトルに入れてしまった2回目の配信。
そんなどうでもいい話から、スタートするのも悪くはないでしょう。
では始めていきます。
★あなたは、正義のヒーローは好きですか?
「はい!子供のころから大好きです!!」
そんな声が聞こえてきそうですが、そんなあなたに質問します。
「そのあなたの正義のヒーローとやらは、今どこで何をしているのでしょうか?」
もしかしたら、こたつで寝転んで、鼻くそほじりながらミカンを食べて、お笑い番組を見ているかもしれません。
あなたは正義のヒーローに“いつ”助けてもらうことができるのでしょうか?
というより、
“正義のヒーローに助けてもらうようなシチュエーションは起るのか?”ということが問題かもしれません。
おそらく、かなり危険な状況に陥ったとして、本当に正義のヒーローが助けに来てくれる確率は1%もないでしょう。
それがマジな現実です。
そして、今この瞬間、あなたは気付いたと思います。
何を気付いたのかというと、
「あなたの正義のヒーローなんてこの世にいない」
という事実です。
え!?もしかして
白馬の王子様がもうすぐガラスの靴を持ってやってくる
なんて思ってましたか?
そんなバカな(苦笑)
あっても、イケメンのお兄さんが美容外科のチラシを持って笑顔でチラシを配っているのを受け取る、、、
それくらいの出会いしかないはずです。
ここでもう一つ新事実をお知らせします。
それは、あなた自身が正義のヒーローを信じていない
という事実です。
おそらく、「○○なことがあったらいいなぁ」と妄想を膨らませて、夢の中で見るくらいが限度でしょう。
、、、
さて、、、
さきほどから、私はあなたを蹴落として蹴落として蹴落としまくっているように思うかもしれませんが、それは紛れもない事実です。
反論はしません。
でも、なぜここまでひどいことを言うのか、その理由だけは答えさせてください。
その理由とは、、、
「悪魔が言っていたから」
ただそれだけです。
はい、人(悪魔)のせいにしています。自分は何も悪くありません。
悪いのは悪魔です。
そして、悪魔の言うことは正しいから、です。
なぜなら、私は悪魔の料理番(手下)だからです。
師匠(悪魔)の言うことは絶対です。
もう少し厳密にいうと、正義のヒーローは悪魔の敵だから、存在したら困るのです。
だから悪魔にとっては存在しないことにしたい。
という理由もなきにしもあらずです。
話はもどりますが、
あなたにとっての正義の味方・ヒーローは誰ですか?
「はい、○○さんです!」
と答えなくていいです。
そもそもの話、正義の味方に頼っている時点で、あなたの成功はありえません。
例えば、運動会でかけっこをして、正義のヒーローがあなたを担いで、ダッシュで走り切り、一等賞を取ったとして、
はたしてそれは嬉しいでしょうか?
嬉しくないですよね?
それに、それ以上に周りの冷たい視線に耐えられないと思います。
「おまえ、正義のヒーローに助けてもらって、ずるして一等取ってやんの! このチキン!!」
なんて言われかねないです。
助けた正義のヒーローでさえ、悪者にされます。
【悪魔の言葉】
悪魔から言わせると、正義のヒーローこそ、正義とは真逆のことをしていると言います。
「弱い人を助けて、自己重要感に浸っているただの劣等感の塊野郎だ!」
なんて言っています。
だから悪魔は正義のヒーローが嫌いなのです。
決して、「悪者を退治しにくるから」という理由ではないと主張します。
というより、
そのように考えると、正しいことをしているのは、
本当に正義のヒーローなのか?
悪いことをしているのは、本当に悪なのか?
とも思えてくるのではないでしょうか?
そんな議論を考えつつ、今日は終わります。
今あなたは、なんとももやもやした気持ちでいるかもしれません。
「ブログなら一話で気持ち良く結論を出して完結しろよ」
とおもうかもしれませんが、
それは常識とはズレたブログです。
このブログは非常識という土台から始まっています。
だからこれでいいのだ。by バカボンのパパより
完
【序章】どんな願いでも叶うなら、あなたは何が欲しい?
もし、、、願いが叶うなら、あなたは何を望みますか?
「彼氏(彼女)が欲しい」
「お金が欲しい」
「地位・名誉・権力が欲しい」
「健康で長生きしたい」
、、、
あなたの望みは何でしょうか?
誰もが抱く願いを、みんな同じように抱えて、同じように叶えられないでいる、、、
しかし世の中には、そんな誰もが望んでやまない願望を叶えているごく一部の人間がいる。
「そんなすべてに満たされた人間になりたい」、、、あなたもそうは思いませんか?
大丈夫です。安心してください。
これから悪魔と命の契約を結べば、あなたは何でも望みが叶えられ、いつでもどこでも好きなことを好きなようにすることができるようになります。
、、、
ただし、条件があります。
それは、これから悪魔が言うことを100%信じて行動することです。
それさえできれば、あなたは世界中の富と名誉を独り占めできるようになります。
、、、
、、、、、
、、、、、、、
「そんな話を聞いて、誰が信じられるか!」
まだ駆け出しの若い見習い料理人だった私は、そんな悪魔の話を聞かず、
自分の思うがままに生きてきた。
しかし、何年経っても、いつまで経っても状況は変わらない。
むしろ悪くなるばかりだ、、、。
人間関係も壊れ、誰からも信用されず、信頼もされない。さらに家族にも見切られ離婚し、見た目もボロボロ、お金も無い。
誰が見ても生きる希望もない絶望状態で、地に足がつかない生活を毎日送っていた、、、
そんな時に再度悪魔が現れ、私に囁きかけました。
「おまえの命と引き換えに禁断のレシピを教えてやろう。これがあれば、世の中を思い通りにコントロールすることができるぞ」
「禁断のレシピ、、、?」
死んだ魚の目をして生きてきた、何も失うモノのない私は、悪魔の言われるがままに首を縦にふることしかできなかった。
それが、私の人生を変える最大の選択になるとは、この時は私にも誰にも、そして神様でも知る術は無かった。
ただ一人、悪魔を除いては、、、
【悪魔から授かった魔女のレシピ】
なぜ魔女は悪魔との契約を結んだのか?
そして何を手に入れたのか?
これから語ることは、
私がこれまでかたくなに守ってきた、自己というアイデンティティ、思い込んできた常識、これが当たり前だという価値観、、、
それらすべてが崩壊し、悪魔によって導かれた”非常識”という、誰もが共感できない出来事を成し遂げてきたストーリーを紹介していきます。
おそらく、あなたは私の話を聞いて、
「うんうん、なるほど」と微塵も感じる必要はないし、
「そうだね、わかるよ」と共感する必要もありません。
ただ、理解できないことを、理解できないまま読み進めていけばいいだけ。
なぜなら、あなたがすでに理解できることであれば、そもそもそんなものは聞く意味が無いから。
もし真に理解できているのであれば、これからの話を読む必要もないし、もうすでにあなたはすべてを手に入れているはずだからです。
、、、最後に、タイトルについて軽く触れておきます。
今後話すことは、私が悪魔の傍にいて、何を聞き、人生におけるどんなレシピを授かったかについてお伝えしていきます。
それは中世ヨーロッパ、唯一悪魔と契約を交わしていた、魔女が秘密にしてきた禁断のレシピでもあります。
また、【逆説(パラドックス)】という言葉は、難しく考えないでください。
表があれば裏がある。いちいちそんなことを気にしなくても良いです。
例えば、世の中に透明人間がいるとして、
もし透明人間が現れたらそれは透明人間が現れなくなった時である。
透明人間が見えてしまえば、それは透明人間ではない。
というような意味の分からなくなる、逆説なのかどうなのかわからないような理解できない話もたくさんするでしょう。
深く考える必要はありません。
それが始まりで、それが終わり。
あなたはこのブログを読むことで、そんな不思議な世界に足を踏み入れることになります。
そして気付いたら悪魔との契約書にサインをしているかもしれません。
それでは初回はここまで、
次回は、真っ向から【正義】をぶった切る話をしたいと思います。